富山大付属病院は、富山県衛生研究所などと共同で実施した新型コロナウイルスワクチンの3回目接種の効果に関する調査結果を発表した。3回目の接種後は抗体量が大幅に増えるなど、感染予防面で大きな効果が見られるとした。調査は、同病院で今月に3回目のワクチン(米ファイザー製)を打った306人を対象に、接種から2週間後に血中内の抗体の量などを調べた。

2回目の接種から2週間後の数値と比較したところ、対象者(中央値)の血中に含まれる抗体量が9・5倍と大幅に増加していた。発熱や吐き気など全身の副反応の有無や性別による抗体量の差もなくなっていた。

同日、記者会見した同病院総合感染症センターの山本善裕センター長は「3回目の接種は非常に有効なことがわかった。基礎疾患のある人や高齢者は積極的に接種してほしい」と述べた。