北海道内の2月17日の感染者は3628人で、5日ぶりに3000人を超えました。
札幌市の秋元克広市長は、感染の高止まりに強い危機感を露わにしました。
秋元市長:「新規感染者数の高止まりの状況が長期化すると、市民生活への多大なる影響を及ぼしかねない」
札幌市はこの難局を乗り切るため、市民に3回目のワクチン接種を呼びかけています。
集団接種会場として札幌市北区の札幌サンプラザを2月22日から稼働させるほか、電話予約による当日接種を開始するなど接種体制の充実を図る考えです。
道内では2月17日、新型コロナウイルスで12人の死亡が確認されました。
新たな感染者は札幌市で2152人、函館市で161人、石狩地方で395人など計3628人で道内全域で「高止まり」の状態が続いています。
北海道では死者の数が増えています。2月に入ってから死亡する人が多くなっています。高齢者の割合が高くなっています。
東京都と感染者の数を比較すると、北海道は東京都の約5分の1程度ですが、死亡率でみてみると、北海道は死亡率が0.27%と、東京都の0.06%の約4.5倍ということになっています。
北海道医療大学の塚本容子教授は、「インフルエンザの死亡率は約0.01%といわれている。北海道の死者が多いのは、高齢者施設でのクラスターの多さが影響しているのではないか」と話しています。
また、塚本教授は「オミクロン株が流行しているときの入院率を調べたデータ(アメリカ)をみると、ワクチンを未接種の人が37.8%なのに比べ、3回目を接種した人は4.7%とかなり低くなっているのがわかる。2回目を接種した人でも6か月以上経過している場合は17.6%となっているので、3回目の接種は大切だと思う」と話しています。
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