コロナワクチン11歳と12歳で有効量3倍の差 接種 専門医「体格差は有効性・安全性に関わりない」 (22/02/26 09:00)

3月から、各地で5歳から11歳の子どもへのワクチン接種が始まるのを前に愛知県・江南市では、早くも来週月曜(28日)から11歳の子どもの接種が始まります。

 12歳以上の人が打つワクチンに対し、5歳から11歳の子どもが打つワクチンは有効成分の量が3分の1です。

 愛知県江南市の担当者によりますと、保護者から「12歳の誕生日を迎えると、3倍の量を打つことになり、不安。11歳のうちに打たせたい」との声が市に寄せられたほか、今の感染状況を鑑みて、接種の予定を早めたということです。

 そのため、接種券を配る順番をまずは、3月前半に12歳の誕生日を迎える子どもに、その次に、3月後半に12歳になる子どもと、誕生日で細かく区切る形にして、予約を優先的に受け付けました。

12歳になったばかりの子どもに、大人と同じ量の接種は問題ない?

 12歳になったばかりの子どもに、大人と同じ量の接種は問題ないのでしょうか。感染症が専門で小児科医の菅秀医師は…

「11歳と12歳の子だと、体格はそれほど変わらないのですが(量は)どちらを打ってもそれほど差はないという風に考えています。(ワクチンは)通常の薬ほど体格差が有効性・安全性に関わってくるものではありません。例えばインフルエンザワクチン、B型肝炎ワクチン、日本脳炎ワクチンも年齢区分で接種量が異なるものがいくつかあります」(国立病院機構三重病院 菅秀副院長)

 一方、5歳から11歳の子どもに対するワクチン接種の有効性については…

「現在流行するオミクロン株に対して発症予防効果をもつかはデータがないので分かりません。ワクチンが今、感染予防には効かなくて重症化予防だけに効くと捉えられているかと思うが、決してそうではなくて感染も予防することができます。ただ重症化予防効果と比べると(感染予防効果が)低いというだけであって、周囲に感染を広げることを予防する効果もあります」(菅秀副院長)

ワクチンはファイザー社製を使用

 5歳から11歳を対象にした新型コロナワクチン接種についてです。

 ワクチンはファイザー社製(有効成分量は12歳以上の3分の1)
 
 愛知県で25日から大規模接種会場での予約が開始されました。

(2月25日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)