【副反応の長期化】現場の医師に聞く 痛みやしびれの対応策は?(2022年4月8日)

さて、ワクチンの接種が進む中で、一つ気がかりなことが起きています。副反応の長期化です。

先月18日に行われた厚労省のワクチン分科会に提出された資料を見てみましょう。3回目接種後、10日以上過ぎても副反応と疑われるような症状が続いている人の割合です。

頭痛0.42%、倦怠感0.38%、鼻水0.34%など。割合としてはかなり低いとはいえ、長引く副反応に悩んでいる人が実際にいるということです。

こうした人に対応するため、名古屋市は先月25日、看護師などが対応する、電話相談窓口を開設したんです。2週間以上、副反応と疑われる症状が続いている人を対象としていて、今月4日までに335件の相談が寄せられ、関節の痛みやしびれ、頭痛、発熱などの症状が報告されているということです。

では実際に医療現場はどう対応しているのか。ここからは名古屋市内にある「柊みみはなのどクリニック」の内藤孝司医師に話を聞きます。

Q長引く副反応で悩む患者は来る?
コロナ後遺症と比較するとかなり少ないが、そういった患者さまは確かにいらっしゃいます。

Qどのくらいの相談がクリニックに来ている?
私が直接担当した方は現時点で10人程度ですが、グループの皮膚科院では、全体で50人程度です。

Q実際どういった症状での相談がある?
頭痛、倦怠感、注射部位を含めた身体の痛み、蕁麻疹・中毒疹・脱毛・帯状疱疹といった皮膚症状が多いですが、中にはめまい、ふらつき、味覚・嗅覚障害の方もいます。

Q長期化した場合、私たちはどういった対応を取ればよい?
Aワクチン接種を受けたほとんど(約99%)は1週間程度で身体症状は改善するので、まずは経過観察。ただ、接種後1ヶ月過ぎても何らかの身体症状があるのであれば、頭痛、倦怠感なら内科、皮膚症状であれば皮膚科、めまいや味覚・嗅覚障害なら耳鼻咽喉科、15才以下の方は小児科など、それぞれの身体症状、年齢にあった専門の医療機関を受診して下さい。

どの科に行って良いのかわからない場合は、ワクチン後遺症外来を開設している医療機関に問い合わせをして下さい。

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