アストラゼネカ社の新型コロナワクチンについて、厚生労働省は購入契約の3分の1にあたる4000万回分を「キャンセルした」と明らかにしました。
イギリスのアストラゼネカ社のワクチンは、接種後、ごくまれに血栓ができるなどの報告があることから、日本での接種は原則40歳以上に限られています。
厚生労働省によりますと、アストラゼネカ社との間では1億2000万回分のワクチンを購入する契約を結んでいますが、接種を希望する人はほとんどいない状況で、これまでに自治体などへ供給されたのはおよそ20万回分にとどまっています。
こうした状況を受けて厚労省は、すでに4000万回分をキャンセルしていたことを、きのう、国会での質問に対し明らかにしました。キャンセル料の有無については「秘密保持契約がある」として明らかにしていません。
残る8000万回のうち、4300万回分は海外の途上国などに供与したということです。
(11日22:13)
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