記者
「午後7時を回りました。渋谷のスクランブル交差点は、行き交う人で賑わっています。非常に混雑しています」
先週金曜日、夜の東京・渋谷は、若い世代を中心に人であふれていました。
20代 会社員
「ご飯とボウリングをします」
20代 会社員
「久しぶりに飲めて楽しかった」
まん延防止等重点措置が出されていたときと比べても、人出の増加は明らか。専門家は、“危険な兆候”だと指摘します。
東京都医学総合研究所 西田淳志センター長
「これまで第6波までで夜間滞留人口が増加し、若年者の方の感染者数が増えて、それをその後の世代の感染が追いかけるというのがここまでいつも見られてきたことですので、類似した兆候なのかもしれない」
きょう、東京で新たに確認された感染者は4562人。13日連続で感染者の中で20代の占める人数が最も多くなっています。一方、20代の3回目のワクチン接種率(7日)は、26.3%にとどまっています。
なぜ、若い世代のワクチン接種は進まないのでしょうか。
ワクチン未接種の20代
「重たい症状、命に関わるときもあるんですけど、そこまで周りであまり(重い症状を) 見たことがないというのが正直なところなので」
ワクチン未接種の20代
「すすめられて、じゃあ行こうかなと思ったんですけど、予約が取れない時期だったんで、そのまま打たなくなりました。なかなか行く機会を失い続けたら、もういいかなって」
ワクチン未接種の20代
「友達が副反応で入院してて、それを見て怖くなってやめました」
東京都は、専用のアプリに接種記録を登録すると、▼上野動物園の双子パンダを見られる入園券や、▼ダムの見学会、▼都営バスの行先案内板が抽選で当たるなどの特典を設けていますが…
大学3年生(20)
「上野動物園が一番うれしいと言えばうれしい。(Q.ほかは?)そうですね…」
大学1年生(18)
「僕らの世代からすると、言い方悪いですけど、あまり得がないというか」
20代会社員
「(Q.このラインナップ聞いてどう?)しょぼい」
大学1年生(18)
「ギフト券とかそういうのがあったらいい」
また、都ではサークルやゼミなど10人以上のグループ単位での団体接種を始めましたが、効果は不透明です。感染拡大を防ぐため、若い世代にも響く対策が求められています。
(11日16:56)
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