(写真:琉球新報社)
沖縄県は6日、新型コロナウイルスワクチンの接種証明などで行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」について、まん延防止等重点措置が適用された際の運用を一時停止する方針を示した。新変異株「オミクロン株」の流行でワクチンを2度接種した人が感染する「ブレークスルー感染」が増加している状況から、運用する有効性が低いと判断した。
ワクチン・検査パッケージは緊急事態宣言やまん延防止等重点措置時でも行動制限を緩和する制度。県によると、4日から感染対策の要件を満たした飲食店・カラオケ店を対象に登録申請が始まっていた。
ただ、国の制度要綱では、感染急拡大などが見込まれる場合は政府や各都道府県の判断で制度を適用せず、強い行動制限を要請することが認められている。
県飲食業生活衛生同業組合の鈴木洋一理事長は「新規感染の6割がワクチン接種者。そうなるとワクチン・検査パッケージの運用は意味をなさなくなる」と運用の一時停止に理解を示し、県に対し3度目のワクチン接種を早期に取り組むよう要望した。 (小波津智也)
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