オミクロンと診断された50人どんな症状?沖縄6割が「ブレークスルー感染」

沖縄県内でこれまでに新型コロナウイルスの新変異株オミクロン陽性と診断された50人のうち、ワクチン接種完了後に感染する「ブレークスルー感染」が6割いたことが6日までに分かった。

昨年12月1日から今年1月1日までの同株感染者を保健所が調査。発熱やせき、咽(いん)頭痛など何らかの症状があった人は48人で、無症状者はわずか2人だった。

 県内のオミクロン株陽性者の症状※2021年12月1日~22年1月1日の感染者50人

 ■発熱72% せき58% けん怠感50% 

県庁で5日開かれた県専門家会議で県が発表した。調査は10歳未満~80代の50人で、男性24人、女性26人。年代別では50代が最多で12人、次いで20代と40代が10人ずつとなった。症状があった48人の状況をみると「37・5度以上の発熱」が36人と最も多かった。次いで「せき」29人、「全身倦怠感(けんたいかん)」25人で、いずれも感染者全体の半数を占めた。これまでの新型コロナの症状で目立った「嗅覚・味覚障害」は1人にとどまった。重症者は確認されていない。

50人のうち、ワクチン2回接種完了者は66%(33人)。1回接種者は6%(3人)、未接種者は28%(14人)だった。年齢制限で接種できない10歳未満は1人。10代は4人だった。

那覇市は6日、3回目の新型コロナワクチン集団接種を予定より1カ月前倒しし、2月5日から始めると発表した。高齢者などから積極的に行っていく。 また新型コロナ感染拡大で作業が逼迫(ひっぱく)する市保健所へ本庁職員から応援人員を27人派遣し、保健所を現行の56人から83人体制に増員する。