フランス 規制撤廃も医師“ワクチン未接種”で働けず(2022年8月6日)

フランスでは、今月8月1日から、これまで入国時に必要だった『ワクチンの接種証明』や『陰性証明書』の提示などすべての規制を撤廃しました。マスクの着用も病院など一部で推奨されているだけで、観光地では以前のようなにぎわいを見せています。

新規感染者数はおよそ3万5千人、死者はおよそ80人とコロナがなくなったわけではありませんが、規制を撤廃した背景には、現在の感染状況や完了した人がおよそ80%というワクチン接種率などがあると考えられます。しかし接種していない医療従事者には厳しい条件も…。

医師 パマール・グレゴリーさん
「医療従事者のワクチン義務化は継続されたままで、数日前に規制がさらに緩和されたけど(未接種の)医療従事者はまだ働くことができないんです」

フランス北部にある小さな村の診療所の医師パマールさん。去年2021年9月、ワクチンを接種していない医療従事者らは業務を行えないとする法律が施行され、パマールさんはワクチンを打たない選択をしたため、現在までのおよそ11か月間医師として働くことがきていないといいます。

医師 パマール・グレゴリーさん
「いきなり村には医師がいない状態になったんです。最初の頃は私の患者さんたちがほかの医師を見つけるのに苦労していました…」「自分の仕事が好きなので、仕事ができないことはつらいです」

一方で、ワクチンを打っていれば、陽性(軽症・無症状)でも働くことができるとされています。働けない医療従事者は全国にいるといいますが、さらに―。

医師 パマール・グレゴリーさん
「フランスでは、閉鎖する救急病棟がだんだんと増えています。」「コロナのせいだけではないけれど、コロナ禍は状況を加速させました」

閉鎖には、コロナで労働環境が悪化し離職者が増加したことに加え、働けない医療従事者がいることなども影響を与えていると指摘します。

サタデーステーション 8月6日OA
[テレ朝news]

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