(母親)
「心臓マッサージをさせていただいたが…結局戻ってこず」
(父親)
「それまで野球をやったり運動もしていましたし、学校の身体検査とかでも何の異常もなかったので、突然心臓の働きが悪くなりましたという話を聞いても“なんで?”としか思わなかった」
中学1年生の息子が、2021年10月、新型コロナワクチンの2回目接種を行ったその日に亡くなりました。まだ、13歳でした。
(母親)
「疑問も何もなかったです。すぐにワクチンが原因だと感じました。それ以外何も思い浮かばなかったです」
(大石アナ)
「ご主人はなぜ息子さんがそのような状況に追い込まれてしまったと思いましたか?」
(父親)
「ワクチンによる影響だとは思うんですけど…なんでこんな健康な若い年齢の子どもがそんな状況になってしまうのかが、未だに受け入れられない」
2歳ころまではぜんそくの発作があったものの、現在は症状もなく健康だった少年。その日も普段と変わらない様子でした。
(父親)
「健康状態に全く問題はなく、いつも通りの朝だった」
少年はその日、野球部の試合をした後、午後4時半に集団接種会場でファイザー製ワクチンを接種。帰宅して午後8時半ごろ、風呂に入ったといいます。
(母親)
「接種が終わった後、看護師さんから見送られる時に、『きょうお風呂大丈夫ですからね』と見送られた。そういうのもあってゆっくり入ってくればという感じで、私が息子をお風呂に入れてしまった。
いつもより入浴時間が長いと思い声をかけたら、何も返事がなかったので、おかしいなと思って浴室の扉を開けたら、もう浴槽内に沈んでいた」
(父親)
「妻ががすぐに心臓マッサージをして『救急車!』と言ったので、慌てて救急車を呼んだ状態です」
少年はすぐに救急搬送されましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。
(母親)
「『(蘇生を)中止してもいいですか?』と先生に言われて、それでもやっぱり『はい』と言えなくて…。
家族全員… 私、夫、娘で1人1分間ずつくらい息子の心臓マッサージをさせてもらったが、結局戻ってこず、そのまま死亡宣告された」
(大石アナ)
「死体検案書と書いてあります。直接死因は溺死。ただその原因は詳しくは分からないとなっている」
原因がはっきりしない死亡の場合に作られる「死体検案書」。
直接の死因は溺死とありますが、新型コロナのワクチン接種を行った後だったと追加記載されています。
(父親)
「先生からはワクチンとの関連性は否定できないという話をしていただいた」
(大石アナ)
「実際に解剖してもワクチンとの因果関係はわからないという結末だった?」
(父親)
「(心臓に)血液が凝結した跡があるということで、溺れて心臓が止まったとわけではなくて、心臓が何かしらの原因で動きが悪くなって溺死に至ったという説明だった」
搬送先の病院は少年の死はワクチンの副反応と関係があるのではないかという報告書を国に提出しました。
しかし、厚生労働省が出した結論は“評価不能”。ワクチンとの因果関係は分からないというものでした。
コロナワクチン後に死亡したのは2022年7月22日までに1796人にのぼりますが、国はほぼ全て“評価不能”と結論づけています。
しかし、2022年7月に初めてワクチン接種が死亡につながったことを認めました。
接種後に死亡した91歳の女性の遺族に最大4420万円の死亡一時金などが支払われる救済認定を初めて出したのです。
このことについて少年の父親は…
(父親)
「お医者さんに聞いても、ワクチンで亡くなった人はいないから大丈夫というのが大前提だったと思う。救済認定が初めて認められたというのはすごく大きなことだと思います」
しかし、このケースについても国はワクチン接種がどのような作用を及ぼし死に至ったのかは解明していません。
少年の両親は強く原因究明を求めています。
(母親)「救済というか…お金の問題ではなくて、なぜそういう状況になってしまったのかという原因を究明してほしい」
(大石アナ)
「なぜ我が子が13歳で亡くなってしまったのか、その理由をはっきりと知りたいということですよね」
(母親)
「そうですね」
一方で子どもへのワクチン接種を推し進める動きは加速しています。
第7波による止まらない感染拡大の中、厚生労働省の専門家会議は5歳から11歳の子どもへのワクチン接種についてこれまで科学的知見を整理する必要があるとしていたものを「努力義務」に変更しました。
しかしこれは接種を強制するものであってはいけないと専門家は指摘します。
(長崎大学 森内浩幸教授)
「怖いものは怖いですから、その人の気持ちを十分に受け止めて、その気持ちが本当に納得できるようになるまでは、その人たちに圧力をかけるようになってしまっては決していけない」
(母親)
「野球が強い学校に行くんだと言って、いくつか下見にも行っていたんですけど、こんなことで夢もなくなってしまうなんて…」
(大石アナ)
「高校球児になって甲子園とかに出てたかもしれないし…」
(母親)
「高校までは自分たちもできる所まで応援しようと思っていたんですけどね」
国が安全だといって打つように勧めたワクチンが、わが子の命を奪ったのではないか。その疑念が晴れない中、10か月経ったいまも母親は自分を責め続けています…。
(母親)
「私みたいなのが母親でごめんね とずっと謝っています。これ以上、あなたのようなつらい思いをする子どもや私たちみたいな家族を増やさないように見守っていてね と、毎日声をかけています」
(大石アナ)
「国に求めることは?」
(父親)
「因果関係の有り無しをはっきりと解明してほしい。それによってリスクなどが明らかになると思う」
(母親)
「ワクチンの有効性だけではなくて、実際におきていることも表に見えるような形で情報提供していただきたい」
2022年8月11日放送 CBCテレビ「チャント!」より
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