【ニューヨーク=野村優子】米製薬大手ファイザーは17日、2~4歳を対象にした新型コロナウイルスワクチンについて、臨床試験(治験)で2回接種後に十分な免疫反応が得られなかったと公表した。今後は3回目の接種を含めた治験を進め、有効性を検証する。
ファイザーは生後6カ月以上から5歳未満を対象にした治験で、2回目の接種から1カ月後の免疫反応を調べた。有効性が高かった16~25歳と比べて、2~4歳では十分な免疫反応が得られなかった。もっとも、6~24カ月では十分な免疫反応があった。この結果を受け、5歳未満の治験では今後3回目の接種後に免疫反応が得られるかどうか確かめる。
5歳未満を対象にしたワクチンは2022年前半に米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可の承認申請を行う予定だ。米国では5歳以上を対象にファイザー製ワクチンの接種が認められており、5~11歳向けは11月に接種が始まった。
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