厚生労働省は21日、新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種後に2人が死亡したと公表した。米ファイザー製と米モデルナ製を接種した各1人で、3回目接種後の死亡例の公表は初めて。同日に開かれた厚労省の専門家検討部会で報告した。死亡した2人は、昨年12月16日にファイザー製の接種を受けた女性(57)と、同20日にモデルナ製を接種した男性(70)。男性については、過去の病歴や薬の服用はなく、同28日に自宅で死亡しているのを発見された。女性の詳細は不明。いずれも、接種との因果関係は情報不足などで「評価できない」とされた。1、2回目と比べ、死亡例の発生頻度に大きな差はないという。また、ファイザー製の3回目接種が計約53万回行われた1月2日までに、副反応が疑われる症状の報告は計157件あった。この割合もこれまでと大きな変化はなく、同部会は、現時点で接種の継続に「重大な懸念は認められない」とした。