どうする子どものワクチン接種 医師「コロナの重症化リスクと副反応のリスク天秤にかけ家族で話を」 (22/02/23 17:43)

子どもの新たな感染予防として、3月から始まるのが、5歳~11歳への新型コロナワクチンの接種です。コロナに感染した子どもたちの対応をしている医師は「目的や効果」を接種前に家庭で話し合うことが大切だといいます。

 愛知県大府市の「あいち小児保健医療総合センター」で新型コロナウイルスに感染した子どもたちの対応をしている伊藤健太医師に、子どものワクチン接種について聞きました。

 各家庭で、『何を目的に』、『どういう効果を期待するか』を話し合うことが大切だといいます。

「僕の考える一番の効果は、打ったお子さんの重症化を防げるのが最も目的とする効果」(あいち小児保健医療総合センター 伊藤健太医師)

 10歳未満の感染者が増えるなか、東海3県では3月から11歳以下へのワクチン接種が始まります。街頭で保護者の意見を聞いてみると…

「具体的に話はしていませんが、朝ニュースで見て気になったのが後遺症や副反応。僕も打ったときにけっこう熱が出たので、子どもは体が小さいし耐えられるのか怖いです。どれだけの副反応が出るのかわからないので」(6歳と3歳の親)

「子どもは体が小さいので大人が打つのとはわけが違うのかなと。打って感染が収まるというのより我が子の将来を考えてしまう」(6歳の親)

医師「インフルエンザのワクチン接種を例に家族で話し合いを」

 子どもは重症化しにくいといわれる中、あいち小児保健医療総合センターでは、症状の程度は様々ですが、新型コロナウイルスにかかった子ども5人から10人ほどが入院している状況だといいます。

 伊藤医師は「ゼロではない重症化リスクと、ワクチンを打った時の副反応のリスクを天秤にかける必要がある」と話します。

 その判断をしてもらう上で、重症化の予防を期待するワクチンという点でよく似た例として、伊藤医師が相談者に話すのが『インフルエンザワクチン接種について』だといいます。

「毎年インフルエンザのワクチンを打っているのなら。同じようにコロナのワクチンを接種することを考えていいのではと思う。その上で心配になってくる副反応は基本的にはそこまで強いものではないよということ。ただし、その辺の情報をしっかりと家族で接種前に確認して、接種することが重要」(伊藤健太医師)

 アメリカのCDC、疾病予防管理センターによりますと、2021年11月から12月にかけて、5歳から11歳に向けたおよそ870万回の接種で、接種後に重篤と報告されたのは100件で、心筋炎は15件だったということです。

副反応で発熱した場合「解熱剤として市販薬の服用は問題ない

 5歳から11歳の子どものワクチンの副反応について、厚労省が出しているファイザー社製の臨床試験のデータによると、下痢や発熱、嘔吐などの症状が出た割合は、1~10%ということです。

 あいち小児保健医療総合センターの伊藤健太医師によると、発熱が出た際の対処法は「解熱剤として、アセトアミノフェンを含むカロナールなどの市販薬(カロナールなど)の服用は問題ない」とのことです。

 接種後の過ごし方については「特に激しい活動さえしなければ、本人の体調に合わせて対応すればいい」ということでした。

子どもの接種どうする?メ~テレアプリでのアンケート結果は…

 メ~テレの公式アプリで受け付けている「子どものワクチン接種についてのアンケート」では、23日午後1時半現在でご覧のような結果になっています。

 回答:3167件

■すぐに接種させた方が良い・・・約20.3%(642件)

■様子を見てから接種させた方が良い・・・約48.7%(1543件)

■接種させない方が良い・・・約9.4%(298件)

■分からない・・・約21.6%(684件)

(2月23日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)

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