“ワクチン後遺症” 看護師が接種後の深刻な体調不良に悩む。24時間点滴…難病が再燃。体調不良と戦いながら女性はある活動も開始【大石が聞く】

■ワクチン接種後、深刻な体調不良。24時間点滴の生活

やせ細った首元に、針が入ります。毎日点滴が必要なため、皮膚の下に、針を刺すための特殊な医療器具を埋め込んであります。

  (大石アナ)「どのぐらいの時間点滴をするんですか?」
  (看護師の女性Aさん)「これは24時間ですね。1本を24時間なので。1日1500ミリリットルですね」

愛知県に住む40代の女性。職業は看護師ですが、もう1年近く休職しています。

身体に異変が起きたのは去年5月。2回目の新型コロナワクチンを接種した後でした。

  (Aさん)「その当日は元気だったんです。友達から『2回目ひどいよ』みたいなことは聞いていたんですけど、意外と元気で。
   全然大丈夫だなと思ってたら、夜中に急に体が痛くなってだるくなって、熱を測ったら38度超えていて、身体の痛みやだるさで動けなくて、そこから1日、2日かは寝込んでいた感じですかね」

一旦は回復しましたが、2日後、別の異変が。

  (Aさん)「お風呂に入っていた時に、体中にすごく大きな15センチ位の“あざ”。もう紫斑みたいな赤紫の“あざ”が全然打った記憶もないのにいくつかできていて…下半身、太ももとかふくらはぎとか、手の内側とか…。
   あとは“点状出血斑”という赤い点々、出血がけっこうたくさん出ていて、おかしいなと思って…。もともとは「特発性血小板減少性紫斑病」という病気を持っていたので、もう治っていたんですけど…」

■難病が再燃。血小板の数値が激減

「特発性血小板減少性紫斑病」とは、免疫の異常で血小板が減って、血が固まりにくくなる難病で、内出血の“あざ”が身体中にできてしまいます。

この女性はもともとこの病気でしたが数年前、症状が落ち着いて血小板の数値も正常範囲になり治療の必要はなくなっていました。にもかかわらずワクチン接種後に出た、以前と同じ症状。
気になって血液検査を受けると、不安が的中します。

  (Aさん)「血小板が2万5000しかなくて…」
  (大石アナ)「正常値だと血小板の値はどのぐらい?」
  (Aさん)「14万から40万ぐらいですかね。そこまで下がったのは初めてで…」

恐れていた、症状の再燃でした。すぐに入院治療を受け、血小板の値はその後回復しましたが、吐き気や味覚障害、息切れなどはおさまらず体調は悪くなる一方でした。

  (Aさん)「いろいろな科を受診して調べたんですけど、全部わからないというか、原因不明。体調が悪いので“うつ”状態っぽくもなってきていて…」

冷静でいるために看護師として自分の症状を書き留めたノート。
「うつ状態 ひどい」「何度も死のうとした」「家族のため
、子どものため 自殺するわけにはいかなかった」

そこには追い詰められた気持ちも綴られていました。

  (Aさん)「食べられなくなってからはどんどん下がっていって、そこから絶望に入って。“死にたい”とか“消えたい”という気持ちはやっぱりどうしても、それはなくすことができなくて。もう自分を傷つけたりしていました…」

■主治医は「再燃したのはワクチンとしか考えられない」と

去年の10月から在宅医療に切り替えていますが食事を受け付けないため、栄養は点滴のみ。体重は36キロにまで落ちました。

  (大石アナ)「点滴しないとどうなる?」
  (Aさん)「どうなってしまうかなぁ…」

  (訪問看護師)「これで今必要なカロリーをとっている状態なので。これをしないと日常生活が送れない可能性は十分にありますね」

  (Aさん)「これがあれば、ある程度動けるんですけど、これがないと力不足すぎて寝たきりみたいな感じになりますね…」

今も、手や足にアザが出ては消える状態が続いています。

  (大石アナ)「自分の過去の病が再燃したのはワクチンの影響だと思っている?」
  (Aさん)「そうですね、ワクチンだとは思っています。寛解状態にまでなって落ち着いていたのに、ワクチンを打った数日後に(血小板の値が)今まで見たことないぐらいの値まで下がったので、やっぱりワクチンとしか思えないなって」

  (大石アナ)「主治医の方はなんておっしゃってるんですか?」
  (Aさん)「主治医の先生は、再燃したのはワクチンとしか考えられないとおっしゃって、翌日には厚労省に連絡を入れてくれて、『ワクチンのせいで多分血小板の値が下がった』と」

去年5月の2回目のワクチン接種からもうすぐ1年…。
体調不良と戦いながら女性はある行動を 起こしていました。

■愛知コロナワクチン後遺症の会を設立

  (Aさん)「自分が愛知県に住んでいるので、愛知県の病院の情報とか同じ地区に住んでいる人たちが、ちゃんと受診ができるようにとか交流ができるようにというのを目的に、愛知に絞って会を立ち上げた。」

  (大石アナ)「会の名前は?」
  (Aさん)「『愛知コロナワクチン後遺症の会』で『愛コロ』っていう名前です」

ワクチン後遺症の会、略して『愛コロ』を設立。

情報の共有や、コミュニケーションの場にしてもらおうと、同じように接種後の体調不良に苦しむ看護師仲間と2人で立ち上げました。

  (看護師仲間の女性Bさん)「体がどうしようもなくつらい感じが丸1日続いたんですよ。集中力が低下して、今はいいんですけど、ひどい時は話している内容が理解できない。聞こえるんですけど何を言っているのか理解ができない」

現在の会員は5人。問い合わせは増えています。

  (大石アナ)「この会でどんなことを訴えていきたいと思いますか?」

  (Aさん)「患者さんの心を支えるというのが看護の基本でもあるので。看護師の仕事が出来ない絶望感だったのが、『愛コロ』で患者さんを支えてあげられるんじゃないかというのが、自分の生きる希望というか目標にもなって自分自身が支えられているので。広げていけたらいいなって思います」

#チャント #大石が聞く #ワクチン接種後に体中にあざ

2022年3月24日放送 CBCテレビ「チャント!」より

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