水道水から基準値超の塩素酸 横浜市内3万6千戸に影響

   横浜市は27日、高塚配水池(同市泉区)で、国の基準値(1リットル当たり0・6ミリグラム)を上回る1リットル当たり0・79ミリグラムの濃度の塩素酸が水道水から検出されたと発表した。戸塚、瀬谷、泉区の一部地域の最大約3万6千戸に影響した。市水道局は「飲んでも健康に影響ないが、心配な人は飲用を控えて」と呼び掛けている。

同局によると、同配水池に送水している小雀浄水場(同市戸塚区)で26日、河川に排水した水に次亜塩素酸ナトリウムが混じっていたことが判明。途中で排水を停止した結果、排水処理施設があふれそうになり、残っていた水を希釈して浄水場の原水として再利用したところ、基準値超の塩素酸が検出されたという。

一部地域で、27日午後5時以降に影響が出た可能性があり、同局は28日午前6時半から対象地域内の計14カ所に配水車を配置する。

影響を受ける地域は次の通り。

▽戸塚区(矢部町、鳥が丘、平戸町、品濃町、川上町、前田町、秋葉町、名瀬町、上矢部町、上柏尾町)▽瀬谷区(阿久和南1丁目、阿久和南3丁目)▽泉区(領家1丁目、領家3丁目、新橋町、緑園2丁目、緑園5丁目、岡津町、弥生台、西が丘1丁目、西が丘2丁目、桂坂)

神奈川新聞 | 2022年1月28日(金) 05:00
https://www.kanaloco.jp/news/government/article-816617.html