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【解説】「ノババックス」ワクチン “見送っていた人”接種につながるか

国内で新たな種類の新型コロナウイルスワクチンの接種が始まっています。ノババックスのワクチンは新たな選択肢として定着するのでしょうか。

「東京都の大規模接種でも打てるように」

「予約が埋まっているワケ」

「『副反応が少ない』というのは本当?」

以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。

    ◇

■ゴールデンウイーク後も急増せず…都内で新規感染者数“減”なぜ?
30日、東京で新たに確認された感染者は1344人でした。23日からは681人減少し、1月11日以来、約4か月半ぶりに2000人を下回りました。

都の担当者は「新規感染者数が減少傾向にあるのは事実だが、新型コロナが収束したわけではない」と、引き続きの感染対策を呼びかけています。

なぜ新規感染者数が減ったのでしょうか。国際医療福祉大学成田病院・感染制御部の松本哲哉部長は、「ゴールデンウイーク後も急増していない。新たな変異株が出て急激な感染拡大が起こらなければ、あと1~2か月は、少なくとも今よりも良い状況になるのではないか」と分析していました。

では、なぜ増加傾向が抑えられたのでしょうか。松本先生は、「基本的な感染対策ができていること」と「ワクチン接種の効果」を理由に挙げています。

■国内で4種類目のワクチン「ノババックス」 ファイザーなどとの違いは
こうした中、30日、国内で4種類目の新型コロナワクチンとなるノババックスのワクチン接種が、東京都の大規模接種会場で始まりました。

どのような特徴があるのか、おさらいします。

これまでのファイザーやモデルナのワクチンは「メッセンジャーRNAワクチン」です。遺伝子を入れることで、抗体を作るために必要な物質を体内で作る仕組みです。

一方、ノババックスのワクチンは、従来のインフルエンザワクチンなどで使われる「組み替えたんぱくワクチン」と呼ばれるタイプです。抗体を作るために必要な物質そのものを体内に入れる仕組みです。

つまり、抗体を作るための物質を体内で作るか、注射で直接体内に入れ込むかの違いです。

ノババックスは、原則、3週間間隔で2回接種し、半年以上経過後に3回目接種が受けられます。量は1、2、3回とも同じで、ファイザーやモデルナなどとの交互接種も可能です。

■有効性・副反応 ファイザーやモデルナと比較すると…
気になるのは有効性や副反応です。

臨床試験での結果を比べてみますと、条件は多少異なりますが(※)、2回目接種後の発症予防効果はファイザーが約95%、モデルナが約94%、ノババックスが約90%といずれも高い効果が確認されているといいます。
 ※ファイザーは「16歳以上」、モデルナ・ノババックスは「18歳以上」が対象
副反応について、「接種部位の痛み」は、ファイザーが72.6%、モデルナが88.2%のところ、ノババックスは59.7%でした。「頭痛」は、ファイザーが46.1%、モデルナが58.6%のところ、ノババックスでは44.5%でした。「発熱」は、ファイザーが13.6%(38℃以上)、モデルナが15.5%(38℃以上)のところ、ノババックスでは5.7%で、副反応は出にくいようです。

■「ノババックス」都内では… 1、2回目の予約枠「全て埋まっている」
ノババックスのワクチンは、都内では「都庁南展望室ワクチン接種センター」、「立川南ワクチン接種会場」の2か所の大規模接種会場で接種できます(5月31日時点)。

1、2回目の接種でノババックスを打ちたい人は1日40枠、3回目接種でノババックスを打ちたい人は1日160枠の定員だということです。都庁南展望室ワクチン接種センターの31日午前9時時点での予約状況を確認すると、1、2回目接種の予約枠は6月7日までは全て埋まっているということです。一方、3回目接種の予約枠はまだ余裕があるといいます。

1、2回目の予約枠が埋まっているというのは、これまでワクチン接種をちゅうちょしていた人が「ノババックスなら」と、接種に前向きになってきたともみることができます。

■専門家は「新たな接種者」「少ない副反応」に期待
来月からは都内では、大規模接種会場以外でもノババックスワクチンが打てるようになります。

松本先生は「アレルギー反応の可能性などを理由にこれまでワクチン接種を見送ってきた人たちが新たに接種しようということにつながるのであれば、ノババックスがこれから果たす役割はそこにあると思う」とし、副反応についても、「今までのワクチンに比べて、ノババックスは副反応がだいぶ少ない。そこは一般の人たちにとっても安心感があるのではないか」と話していました。

    ◇

松本先生は「まだ安心できるまで感染者数は減っていない。また、秋冬に流行が起きるかもしれない」と指摘しています。そこに向けて接種が進むことが期待されます。
(2022年5月31日放送「news every.」より)

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