武田薬品工業が国内で製造し流通も担います。このワクチン、これまでの、ファイザー・モデルナ・アストラゼネカに続き、国内で4種類目の承認となります。このノババックス社製のワクチンについて、厚労省は次のようなデータを示しています。
アメリカやメキシコで行われた3万人規模の臨床試験では、発症予防効果は90.4%、イギリスで行われた1万5000人規模の試験では、発症予防効果は89.7%だという事です。
副反応についてです。
こちら、多くは軽度から中等度で一過性。倦怠感や頭痛といった全身反応のうち、重度だった割合はモデルナ社製より少なかったということです。
こうしたことから、これまでのワクチンでアレルギーが出た人への使用や、すでに別のワクチンを接種した人への3回目の接種として使用することも想定されています。
また、大きな特徴の一つとして、保存方法が挙げられます。ファイザー社製やモデルナ社製のワクチンは、かなり低い温度で保存する必要がありますが、ノババックス社製のワクチンは、こちら。2度から8度と通常の冷蔵庫の温度で保存が可能なため、管理がしやすいとされています。
ワクチンの種類が増えることのメリットなどについて、ここからは、藤田医科大学医学部微生物学・感染症科の土井洋平教授に伺っていきます。
Q.ワクチンの種類が増えることのメリットは?
A.流行が続く中、国内でしっかり十分な量をつくれるということは大きなメリット。今後4回目を準備、必要だという時にも助かるのでは。
ノババックス社製は「副反応がない」わけではないけど、発熱が少ない。モデルナやファイザーでしんどかったからもう一回打つのはためらう、などいう人も前向きに打てる。
Q.国のワクチン政策への影響はありますか?
A.このワクチンならと思える人が出てくる可能性も。それが全体の接種率を上げていくことにつながる。また、国内で必要な分を作ることができるので、完全に輸入に依存するということじゃなくなるのは大きい。
Q.新しいワクチンの開発で コロナは終息していく?
A.コロナ自体の撲滅は難しいと感じる。ただ、ワクチンなどで免疫を持つ人が増えることで、コロナは存在するが、重症化する人が減ってくる、1年前を思うと、そういう方(重症化)の割合が減ってきている。
この傾向が進むことで、これまでほど心配なくても普通に生活していけるということ、感染しても大ごとにならない、ということを今は目指していくべきところになると思う。
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