子供のワクチン接種「副反応・接種後の対応」は… 県立こども病院 谷河医師に聞く〈宮城〉 (22/02/28 19:19)

子供のワクチン接種について、ワクチンの副反応や接種後の対応など、気になる点を宮城県立こども病院の谷河医師に聞きました。

県立こども病院 谷河翠 医師
「接種するメリットは、1番はやはり重症化を防ぐということになる」

宮城県立こども病院の谷河翠医師です。新型コロナの重症化を防ぐためには、ワクチン接種は有効だといいます。

県立こども病院 谷河翠 医師
「子供は重症化しないという話も聞かれますが、診療している中で人工呼吸器が必要にならずとも酸素が必要になったり、発熱が続いたり、ぐったりしてお腹の症状が出たり、日々仕事柄、こういった患者さんを診ていますので、ワクチンを推奨する気持ちは強い」

副反応は…?

県立こども病院 谷河翠 医師
「接種の進んできているアメリカなどの報告を見る限り、痛みに関しては約半数。だるさが4人に1人くらい、熱に関しては7~8人に1人という程度。むしろ12歳以上に比べると副反応の頻度は同等か少し低い程度と言われている。いずれも1日、2日で症状がひいていくことが分かっている。他のワクチンと比べて安全性を敵対視する必要はないのかなと」

副反応が出たときの対応は?

県立こども病院 谷河翠 医師
「具体的に何か症状が出た時に、それが家で様子を見てもいいものなのか、判断に迷った際に連絡ができるような連絡先を接種時に確認しておくこと。事前にどういう症状がどのくらいの時期に起こりうるかを把握するは、家で子供を見る際の安心材料になる」

子供のワクチン接種をめぐっては国は接種の「努力義務」を見送りました。谷河医師は家庭内の状況に応じて、接種をするかどうか、家族でよく話し合ってほしいとしています。

県立こども病院 谷河翠 医師
「子供や家族の抱える病気であったり、その状況によって恩恵の大きさは異なる。年齢的にはそれより上の子供に比べると本人の意思で決めることは難しい。その決断決定をする場に子供もいていただくことが良いのかと思う」