(愛知県 大村秀章・知事)
「県独自に『新型コロナワクチン副反応等見舞金』を支給する」
新型コロナワクチンの接種後に起きた体調不良で治療を受けている人に、かかった医療費の半額を県独自の「見舞金」として支給すると発表しました。
いわゆるワクチン後遺症の救済策ですが、体調不良に悩む当事者の反応は…。
(接種後の体調不良に悩む50代女性)
「とてもありがたい。お金すごくかかっている。今も通院していて、お金は、どんどんかさんでいくばかりなので」
愛知県内に住む50代の女性は去年8月に接種して以降、けん怠感や息切れに悩まされ、ほぼ寝たきりの生活が続いています。
(接種後の体調不良に悩む50代女性)
「(ワクチンを)打つ前と打ってからの生活が、あまりにも何もできなくなりましたので。そうそれしか違いはないので。ワクチンのせいだろうと思いました」
何度、精密検査を行っても異常は見つからず、医師から精神的な問題ともいわれましたが、9か月経った今も、ほぼ毎日病院で点滴を受けていて、検査や治療の自己負担は16万円以上に上ります。
(接種後の体調不良に悩む50代女性)
「半分だけでも返ってくるのは、とても大きなこと」
女性が心配しているのは手続きの大変さ。
かかった医療機関は8か所ですが、申請には全ての病院の受診証明書が必要です。
さらに、症状が今でも続いているという問題も…。
(接種後の体調不良に悩む50代女性)
「後遺症というのは、ここで終わりというのがない。どこかで区切って申請しなければならないが、そこから先に、かかった医療費はどうなるんだろうと疑問」
そして別の女性は。
(接種後の体調不良に悩む40代女性)
「素直に嬉しいと思った。これをきっかけに全国に広まってくれたら」
愛知県に住む40代の看護師の女性は去年5月のワクチン接種後、症状が落ち着いていた血液の難病が再燃。
今は在宅で首元から栄養の点滴が必要です。
(接種後の体調不良に悩む40代女性)
「自己負担額は30万から50万くらいはかかっている。(見舞金の条件にある国の制度に)申請すること自体が、すごくハードルが高い。(国に)申請すらかけられていない人も多いので、お金が戻ってこないなら意味がないとも感じる」
全国初のワクチン後遺症の救済策ともいえる愛知県の見舞金支給。
申請の受付は4月12日から始まりますが、患者側には期待と共に不安もあるようです。
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