RSK山陽放送
私たちの大切なライフライン、水道にある問題が起きていることをご存じでしょうか?水道管に使う塗料の安全性に疑いが出たとして、全国の多くの自治体で老朽化した水道管の更新工事がストップしています。 岡山市南区の市道です。 この場所では、3月まで老朽化した水道管の更新工事が行われますが、現在ストップしています。 (岡山市水道局 配水課 三宅正弘課長)
「発注していている工事のうち、22本が今回の問題の影響をうけて工事を一時中止している状況」 (森脇記者) 「こちらに並んでいるのが鋳鉄管と呼ばれる水道管です。この外側に塗られている塗料で今回問題が発覚しました」 耐震性の高さから広く使用されている鋳鉄管。 塗料は腐食を防ぐために塗られています。
1月12日、塗料メーカーの神東塗料は、規定外の原料を使ったりデータを改ざんしたりして認証を得ていた疑いがあると発表しました。 このため、全国の多くの自治体が水道管の更新工事を一時中断。 これから年度末にかけては工事が集中する時期です。 (工事を受注 田中設備工業 田中嘉則社長)
「いきなり1月19日からストップということで、現場もきれいにしないといけないし、ガードマンやチャーターのダンプとか頼んでいたので大変でした」 問題の塗料は水道管の外側に塗るものですが、管の接合部分では水道水に触れることになります。 (岡山市水道局 配水課 三宅正弘課長)
「毎月定期的に水質検査をしている。これは50項目におよぶ大変厳しいもので、今まで全く異常が出ていないので安全性の方はしっかり担保されている」 生活にかかせない水に突然起こった寝耳に水の出来事です。 岡山市では、安全性が確認できた水道管を使って工事を順次再開させる方針です。
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