福島市で7月14日から始まったのが、ワクチン4回目の集団接種。
対象者は、3回目の接種完了から5カ月以上が経過した60歳以上の人や、18歳から59歳までの基礎疾患がある人など、初日は約380人が接種に訪れた。
接種した人(68):「もしコロナになっても重症にならないようにと思って、自己防衛っていう意味できました」
接種した人(79):「最終的にはかかりたくないっていうのが一番の理由」
感染の急拡大を受けて警戒が強まる一方で、福島市によると接種や予約を済ませた人は対象者の48.1%と半数を下回っているという。
福島市保健所ワクチン接種対策チーム・児玉哲也課長:
「感染者が急増しておりますので、おひとりおひとりができる感染対策の1つとして、ワクチン接種もご検討いただきたいと考えています」
福島市は8月25日まで4回目接種の集団接種を実施する予定で、情報発信などを強化して接種を促進するとしている。
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<感染拡大で私たちはどう対策する?>
WHOのテドロス事務局長は、『重症度が上がっている兆候は今のところない』としながらも…【BA5などオミクロン株の変異ウイルスが広がり、世界中で死亡や入院の波を引き起こしている。まだ公衆衛生上の緊急事態だ】と危機感を示した。
それについては、政府の分科会も同じ。7月14日に第7波に向けた緊急提言があり【BA5の流行により、急速に感染者数が増え、高齢者などを中心に入院者数・重症者数・死亡者数が増加する可能性がある】とした。
《5つの対策》
・ワクチン接種の加速化
・検査のさらなる活用
・効率的な換気の提言
・効率的な医療機能の確保
・感染対策の再点検と徹底
そのほか分科会はワクチンに関して【4回目接種が十分に進んでいない】と指摘した。
《福島県4回目接種状況 7月13日発表時点》
接種を終えたのは4万8977人。
対象人数は60歳以上の人口が6月時点で約70万人。さらに基礎疾患を持つ人なども対象となる。
福島市は7月11日時点で、予約が開始された2万8000人あまりのうち、接種・予約済が1万3550人と半分以下になっている。
郡山市は7月10日時点で、対象が約13万4000人のうち接種済みは715人。いわき市は7月10日時点、対象は約12万人のうち接種済みは5546人。
いわき市の担当者は「特に高齢者は接種券を送付すると、3回目まではすぐに予約が入ったが、4回目の予約は勢いが弱いと実感している」という。
《打たない理由とは?まだ一度も打っていない人も含めて街で聞いた》
◆「4回目まだやっていない、3回目はやった。4回目打つ予定はない。なるべく表出ないように気をつけなきゃならない」
◆「もうやらないよ、多分。あとで肩凝ったり、痛くてな」
◇一度も打っていない人:「薬の副作用とかなんかがあったから、やっぱり思いきれないね」
一方で、これまでは3回目から5ヵ月以上が経過した60歳以上の人や基礎疾患を持つ人などが4回目接種の対象だったが、国は60歳未満の医療従事者や高齢者施設職員らも対象に加える方向で検討していることがわかった。
感染者数の抑制というよりは、重症化リスクに焦点を当てているのかもしれない。
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