新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、群馬県高崎市は、6月10日を期限にモデルナ製のワクチン9600回分を廃棄する方針を明らかにしました。
この発表は、市役所で開かれた記者会見で明らかになったものです。高崎市では、6月10日に有効期限を迎えるモデルナ製のワクチンを2万2950回分を保有しています。このうち1万3350回分は市内で行われた接種ですでに使用されましたが、残る9600回分は有効期限切れで廃棄する方針を明らかにしました。
廃棄の理由として、国から市に納品されたワクチンの有効期間が短かったことや、モデルナ製のワクチンを希望する接種者が想定より少なかった点などを挙げました。高崎市の富岡市長は「国が、予約スケジュールに関係なくワクチンを送ってくるので市側では対応しようがない」と話しています。
県内のワクチン接種を巡っては、県は今月1日、高崎市を除く前橋市や太田市などの7市町村でモデルナ製ワクチン1万5720回分を先月末までに有効期限切れで廃棄したと発表していました。
また、2回目接種を終えている18歳以上の市民の3回目接種率は5月末現在で80.7%となっています。ただ、10代から30代までの若年層の接種率は7割以下に留まっています。さらに市内では、先月25日から医療従事者などを対象に4回目の接種も始まっていて、先月末までに20人が接種を受けたということです。
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