福岡でも“第7波”か 新型コロナ感染拡大 ワクチン接種の現状は? 福岡県 (22/07/13 19:10)

この週末の3連休や夏休みを前に『第7波』の様相が顕著になってきています。

県は「感染予防」や「ワクチン接種」を呼びかけています。

現状を取材しました。

7月13日、北九州市の会見で北橋市長は…

◆北九州市・北橋市長
「今年の1月からの第6波と同様に、急拡大の傾向にあります。来週からの夏休みに、さらに感染が拡大する可能性があります」

新型コロナの新規感染者が急増しているとして『第7波』への警戒感を示しました。

北九州市だけでなく県内で急増している新型コロナの感染者。

7月13日の新規感染者数は5180人と23日連続で前の週の同じ曜日を上回り9日連続で2倍以上となっています。

12日、福岡県の服部知事は、全国知事会のオンライン会議に出席し、新たな対策を国に求めました。

◆福岡県・服部知事
「政府におかれましては基本的対処方針を早急に見直し、オミクロン株に対する行動制限のあり方を示すとともに、学校や福祉などにおいて感染拡大を防ぎながら社会機能を維持していくための対策を示してほしい」

服部知事は、オミクロン株の新たな系統『BA.5』に置き換わりが進む中、「感染力が強い一方、重症者は少なく」行動制限のあり方などを見直す必要があると指摘しました。

また、知事会は感染拡大の『第7波』が到来したとの見方が広がる中、ワクチンの3回目接種について接種率が低迷する若年層らへの呼びかけを強力に行うように求めました。

知事会でも強力に呼びかける若者の3回目接種。

現在、福岡県内の3回目ワクチンの接種率は58.86パーセントと全国で5番目に低い数字となっています。

一方、福岡市内のクリニックでは、感染者増加とともに接種を希望する人が増えています。

◆看護師
「このまま打ちますよ、チクッとします。しびれはないですか…」

こちらで行われていたのは4回目の接種。

4回目の接種は、現在、60歳以上や18歳以上で基礎疾患のある人などが対象です。

このクリニックでは、7月に入って予約が急増したといいます。

◆しもじ内科クリニック・下地栄壮院長
「最初、『4回目打つ必要あるの?』そういう反応の方もいたんですが、ただ、やっぱりちょっと増え始めると『いつ打てるの?』という風に変わりました」

こちらでは、7月の予約枠はすでに埋まっているということです。

◆4回目接種を受けた60代
「やはりコロナは怖いですし、今かかっている方も多いからですね。孫もいるし、会いに来ますし、まだまだ怖いのできちんと受けたいなと思って」

多くのコロナ患者を診てきたこのクリニックは、ワクチンを打つことが症状の軽減につながっていると実感しています。

◆しもじ内科クリニック・下地栄壮院長
「重症化予防だったり、かかったとしても症状が軽く済むことを考えると、やっぱりワクチンの効果はあるんだろうと思っています」

個別接種だけでなく福岡市内2カ所の集団接種会場でも今週の予約は8割以上埋まっている状況です。

懸念される『第7波』、福岡でも警戒感が強まっています。