東北大学のメディカル・メガバンク機構は、コロナワクチンを接種した後の抗体量について、飲酒や喫煙の習慣がある人は、ない人に比べて抗体量が少なくなったとの調査結果を発表しました。
調査は去年7月から11月にかけて、宮城と岩手に住む3008人を対象に行われました。その結果、ワクチンを2回接種した人の抗体量は2回目の接種をした月に最も多くなり、1カ月後には「0.8倍」に、3カ月後には「0.5倍」となり減少傾向がみられました。
さらに、1日2合以上飲酒する人は全く飲酒しない人に比べて、抗体量が「0.8倍」に。1日にたばこを1本以上吸う人は、全く吸わない人に比べて「0.74倍」と、いずれも抗体量が少なくなっていたことも分かりました。
東北メディカル・メガバンク機構 山本雅之 機構長
「遺伝子や生活習慣によってどういう人が抗体量が上がりにくいか、感染しやすくなかったのかを明らかにしたい」
東北メディカル・メガバンク機構は、今後、調査結果を重症化リスクの解明にもつなげたいとしています。
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