【実践編】コロナ後遺症、ワクチン長期副反応のセルフケア|ゲスト:鍼灸師 野崎真治 先生

呼吸、自律神経などを踏まえたセルフケアについて、実践形式でご紹介します。

座学編はこちら:
のざき鍼灸治療院:

・注意事項

– 息を止めないでゆっくりと行なう。
– 力まない、息まないで軽い力で行なう。
– 頑張るというよりも脱力してリラックスして行なう 動作の度にだんだんと力が抜けていくイメージで、トレーニングというよりもリラクゼーションのイメージで行う。
– 決して無理しない事 疲れたらすぐに中断すること
– 動作をともなうものは1セット5回から8回くらいまで 1セットから始めて余裕があれば4セットくらいまで行っても良い 1セットでも構わない

・メニュー一覧
(0)誰かに介助してもらい呼吸の補助をしてもらう あお向けで膝を立てて息を吐く時に肋骨の下の方を足の方向に軽く引いてもらい呼気の補助してもらう(膝立てでなく椅子などの上に乗せるのも大変良い)息を吐く時に肋骨を足の方向に引いてもらい、息を吸うときは手を当てたまま力を抜いてもらう。これを数分間繰り返す。
(1)横向きに寝て軽く背中を丸めた状態でただ呼吸を感じる 軽く背中を丸めた状態でただただ胸や背中が膨らむのを意識する
(2)横向きから下半身を半うつ伏せにして床に膝をつく その状態で呼吸と共にお腹や骨盤が動くのをただただ意識する さらに上にある側の手を頭の方へと上げていき胸や肋骨が呼吸と共に動くのを感じる
(3)あお向けで椅子やソファー、ベッドなどに足を乗せる。股関節や膝が直角位まで上げるのが望ましいがなければ膝を立てる程度でも良い。手は腰の横に開き手のひらは天井に向ける。きつければ手は楽な位置で構わない。そしてそのまま呼吸をする。(腹筋がゆるむ事でお腹が動きやすくなり呼吸が深くなる。)5分から10分程度行なう。さらに脇を開いていき直角位でキープしたりバンザイでキープして呼吸を続ける(胸郭が広がるスペースができて肋骨が動きやすくなる)
(4)あお向け状態から両手を前ならえの状態にする。 そこからゆっくりと天井方向へ手を突き出す→脱力してゆるめる 息を吐きながら突き出し、ゆるめて下ろす際に息を吸う
(5)あお向け状態から両手を前ならえの状態にする ゆっくりとバンザイしていく→元の位置に戻す バンザイの際に息を吐きゆっくりと。息を吸いながら元の位置に戻す
(6)あお向け状態で腕を腰の横に置く。下ろしてある腕を床をすりながらゆっくりと横に広げていく。息を吐きながらゆっくりと腰の横から頭の方まで近づけていく→吸いながら元の位置に戻す 余裕が有れば頭を越えてクロスする。さらに余裕があれば逆回転も行なう
(7)あお向け状態で両手を顔の横に置く(肩と肘は直角に。しかし楽な角度で構わない)その状態から片側の肋骨を意識して息を吸いながら肋骨を縮める。吐きながら肋骨を開く
(8)横向き状態になる。下の手で手枕、もしくは枕を使って楽な姿勢で行なう。肘が脇についた状態から上の手を前方に伸ばす。息を吐きながら行なう。戻す際に息を吸う。なるべく遠くまで手を伸ばすが力を入れてというよりも脱力して、ゆっくりと床を擦りながら腕の重さで動くイメージで行なう。戻す際も床を擦りロープのように力が抜けた腕がゆっくりと戻っていくような感じ。前に出した手をその状態でキープしてそこで数回呼吸を行いゆるむのを感じるのも良い。
(9)横向き状態になる。下の手で手枕、もしくは枕を使って楽な姿勢で行なう。肘が脇についた状態から上の手を後方に引く。その時に息を吐いていく。手を引くというよりも肩甲骨を床に寄せるイメージで。脱力した状態で腕の重さで下に落ちていくイメージで行なう。後ろに引いた状態でキープしてそこで数回呼吸を行いゆるむのを感じるのも良い。
(10)横向き状態になる。下の手で手枕、もしくは枕を使って楽な姿勢で行なう。肘が脇についた状態から上の手を前方に伸ばし、その後後ろに引く。(8)と(9)を合わせたものである。前方へ出す際に息を吐き、後方へ引く際に息を吸う。
(11)横向き状態になる。下の手で手枕、もしくは枕を使って楽な姿勢で行なう。肘が脇についた状態から上の手を前方に伸ばす。その状態から肘を伸ばしたまま背中の後方へ腕を倒していく。息を吐きながら行なう(オープンドアモーション)
(12)横向き状態になる。下の手で手枕、もしくは枕を使って楽な姿勢で行なう。肘が脇についた状態から上の手を前方に伸ばす。前に出した手を頭上まで回していく。目と頭を動かして手を追っていく。なるべく遠くを触っていく。頭上を越えて一周し元に戻る。息を吐きながら行う。
(13)仰向けで胸で吸う→息を吐きながら脱力(ため息を吐く感じ)
(14)仰向けでお腹で吸う(鼻から)→口をすぼめて細く長く吐く(遠くのローソクを吹き消すイメージで)
(15)仰向けで胸とお腹で同時に吸う→息を吐きながら脱力(ため息を吐く感じ)
(16)仰向けで胸と腹で同時に吸い込む→脱力(ため息を吐く感じ)→さらにそこから細く長く吐く(遠くのローソクを吹き消すイメージで)

・メニュー一覧(簡易版)

(0)はあくまでどなたかがいらっしゃればで結構です。
(0)誰かが介助して肋骨の下を呼気で補助
(1)側臥位で手枕か枕で背中を丸めて呼吸を感じる
(2)側臥位から半うつ伏せで股関節を開く 手を上げていく 
(3)仰臥位で椅子に足を乗せそのまま呼吸をする 外転、挙上位をキープ
(4)仰臥位で前ならえ→脱力
(5)仰臥位でバンザイ
(6)仰臥位で外転 外転からクロス 逆回転も
(7)仰臥位でトカゲ運動(肋骨の運動)
(8)側臥位で上の手を前に伸ばす
(9)側臥位で上の手を後ろに引く
(10)側臥位で上の手を前後に動かす
(11)側臥位で前に出した手を開ける(オープンドア)
(12)側臥位で前に出した手を頭上から回す 
(13)仰臥位で胸で吸う→脱力
(14)仰臥位で腹で吸う→細く長く吐く
(15)仰臥位で胸と腹で同時に吸う→脱力
(16)仰臥位で胸と腹で同時に吸い込む→脱力→細く長く吐く

・PSごとの目安

【PS 9】
身の回りのことはできず、常に介助がいり、 終日就床を必要としている。
姿勢変更は介助してもらえれば介助してもらい行う
(0)誰かが介助して肋骨の下を呼気で補助
(1)側臥位で手枕か枕で背中を丸めて呼吸を感じる
(2)側臥位から半うつ伏せで股関節を開く 手を上げていく 
(3)仰臥位で椅子に足を乗せそのまま呼吸をする 外転、挙上

【PS 8】
身の回りのある程度のことはできるが、しばしば介助がいり、 日中の50%以上は就床している。
姿勢変更は介助でなく自力で行う
(0)誰かが介助して肋骨の下を呼気で補助
(1)側臥位で手枕か枕で背中を丸めて呼吸を感じる
(2)側臥位から半うつ伏せで股関節を開く 手を上げていく 
(3)仰臥位で椅子に足を乗せそのまま呼吸をする 外転、挙上

【PS 7】
身の回りのことはでき、介助も不要ではあるが、 通常の社会生活や軽作業は不可能である。
(3)仰臥位で椅子に足を乗せそのまま呼吸をする 外転、挙上
(4)仰臥位で前ならえ→脱力
(5)仰臥位でバンザイ

【PS 6】
調子のよい日は軽作業は可能であるが、 週のうち50%以上は自宅にて休息している。
(3)仰臥位で椅子に足を乗せそのまま呼吸をする 外転、挙上
(4)仰臥位で前ならえ→脱力
(5)仰臥位でバンザイ
(6)仰臥位で外転
(7)仰臥位でトカゲ運動(肋骨の運動)

【PS 5】
通常の社会生活や労働は困難である。軽作業は可能であるが、 週のうち数日は自宅にて休息が必要である。
(3)仰臥位で椅子に足を乗せそのまま呼吸をする 外転、挙上
(4)仰臥位で前ならえ→脱力
(5)仰臥位でバンザイ
(6)仰臥位で外転
(7)仰臥位でトカゲ運動(肋骨の運動)
(8)側臥位で上の手を前に伸ばす
(9)側臥位で上の手を後ろに引く
(10)側臥位で上の手を前後に動かす

【PS 4】
全身倦怠の為、週に数日は社会生活や労働ができず、 自宅にて休息が必要である。
(3)仰臥位で椅子に足を乗せそのまま呼吸をする 外転、挙上
(4)仰臥位で前ならえ→脱力
(5)仰臥位でバンザイ
(6)仰臥位で外転
(7)仰臥位でトカゲ運動(肋骨の運動)
(8)側臥位で上の手を前に伸ばす
(9)側臥位で上の手を後ろに引く
(10)側臥位で上の手を前後に動かす
(11)側臥位で前に出した手を開ける(オープンドア)

【PS 3】
全身倦怠の為、月に数日は社会生活や労働ができず、 自宅にて休息が必要である。
(3)仰臥位で椅子に足を乗せそのまま呼吸をする 外転、挙上
(4)仰臥位で前ならえ→脱力
(5)仰臥位でバンザイ
(6)仰臥位で外転
(7)仰臥位でトカゲ運動(肋骨の運動)
(8)側臥位で上の手を前に伸ばす
(9)側臥位で上の手を後ろに引く
(10)側臥位で上の手を前後に動かす
(11)側臥位で前に出した手を開ける(オープンドア)
(12)側臥位で前に出した手を頭上から回す 

【PS 2】
通常の社会生活ができ、労働も可能であるが、 全身倦怠の為、しばしば休息が必要である。
(3)仰臥位で椅子に足を乗せそのまま呼吸をする 外転、挙上
(4)仰臥位で前ならえ→脱力
(5)仰臥位でバンザイ
(6)仰臥位で外転
(7)仰臥位でトカゲ運動(肋骨の運動)
(8)側臥位で上の手を前に伸ばす
(9)側臥位で上の手を後ろに引く
(10)側臥位で上の手を前後に動かす
(11)側臥位で前に出した手を開ける(オープンドア)
(12)側臥位で前に出した手を頭上から回す 
(13)仰臥位で胸で吸う→脱力
(14)仰臥位で腹で吸う→細く長く吐く
(15)仰臥位で胸と腹で同時に吸う→脱力
(16)仰臥位で胸と腹で同時に吸い込む→脱力→細く長く吐く

【PS 1】
通常の社会生活ができ、労働も可能であるが、 全身倦怠の為、しばしば休息が必要である。
(3)仰臥位で椅子に足を乗せそのまま呼吸をする 外転、挙上
(4)仰臥位で前ならえ→脱力
(5)仰臥位でバンザイ
(6)仰臥位で外転
(7)仰臥位でトカゲ運動(肋骨の運動)
(8)側臥位で上の手を前に伸ばす
(9)側臥位で上の手を後ろに引く
(10)側臥位で上の手を前後に動かす
(11)側臥位で前に出した手を開ける(オープンドア)
(12)側臥位で前に出した手を頭上から回す 
(13)仰臥位で胸で吸う→脱力
(14)仰臥位で腹で吸う→細く長く吐く
(15)仰臥位で胸と腹で同時に吸う→脱力
(16)仰臥位で胸と腹で同時に吸い込む→脱力→細く長く吐く
ウォーキングなどで心肺機能を高める

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