新型コロナワクチン4回目接種 60歳以上の人など対象に始まるNHK

【NHK】新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種が、60歳以上の人や18歳以上の基礎疾患のある人などを対象に25日から始まりまし…
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4回目接種は重症化の予防を主な目的としているため、対象は60歳以上の人のほか、18歳以上の基礎疾患のある人か、医師が重症化リスクが高いと判断した人に限定されます。

接種間隔は3回目から5か月で、ファイザーかモデルナのワクチンを使って医療機関で個別接種を受けられるほか、東京都などでは大規模接種会場も設けられます。

重症化防ぐ効果一定程度続くも 感染防ぐ効果続く期間は短く

新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種による効果については、先行して接種が行われたイスラエルから研究結果が報告されていて、感染や重症化、それに死亡を防ぐ効果が確認されています。

ただ、重症化を防ぐ効果は一定程度続くものの、感染を防ぐ効果が続く期間は短くなっています。

イスラエルでは、オミクロン株の感染拡大を受けて2021年12月以降、3回目の接種から少なくとも4か月以上たった60歳以上の人などを対象に4回目の接種が行われています。

イスラエル最大の保険制度を担う団体「クラリット」やテルアビブ大学などの研究グループは4月13日、ファイザーの新型コロナワクチンの4回目の接種を受けた人と3回接種の人、それぞれ18万人余りについて比較し、効果を分析した結果を医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表しました。

それによりますと、4回目の接種後14日から30日の時点で

▽感染を防ぐ効果は52%、

▽発症を防ぐ効果は61%、

▽入院に至るのを防ぐ効果は72%、

▽重症になるのを防ぐ効果は64%、

▽死亡を防ぐ効果は76%だったとしています。

また、別の研究グループが4月25日に医学雑誌の「ネイチャー・メディシン」に発表した報告でも、60歳から100歳の56万人余りを対象に分析したところ、4回目の接種を受けた人は、3回接種の人に比べ入院に至るリスクが64%低下し、死亡するリスクが78%低下したということです。

さらに、イスラエルの保健省などのグループは、4回目のワクチンの効果が続く期間も含めて分析した結果を医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表しています。

それによりますと、研究グループで60歳以上の125万人について分析したところ、感染を防ぐ効果はファイザーの新型コロナワクチンの4回目の接種を受けてから4週目でピークとなり、この段階で感染した人の割合は3回接種の人の半分でしたが、感染予防効果は8週目には3回接種の人とほぼ変わらなくなったとしています。

一方で、4回目の接種を受けた人が重症化した割合は、4週目の時点で3回接種の人と比べておよそ71%少なく、6週目ではおよそ77%少なかったということで、重症化を防ぐ効果は下がらなかったとしています。

ワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「4回目の接種で抗体のレベルが持続する期間は短いが、免疫の記憶は1段高く持ち上げることができる。高齢者の多くは3回の接種を受けているが、免疫の力は下がってきている。まだ市中に新型コロナウイルスは残っていて落ち着いていないので、高齢者や基礎疾患のある人は重症化を抑えるという意味で4回目の接種を受けたほうがいいと思う。感染のリスクがある中で仕事をしている医療従事者や高齢者施設に勤務する人、救急隊員などで希望する人に、4回目の接種をする機会を提供する必要もあるのではないか」と話しています。

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